さぁ、旅を始めよう

LOST IN TIME さぁ、旅を始めよう歌詞
1.旅立ち前夜

作詞:海北大輔
作曲:海北大輔

もうすぐ此処を 旅立つ君に
さよならじゃなく この歌をうたう
季節外れの 冷たい雪と
思い出達が 僕をすり抜ける

時間が経って 大人になって
見るもの全て 錆び付いてきて
夢を見る事 忘れてしまって
泣き出しそうな この心を

壊してみろよ 叫んでみろよ
目の前の大きな壁にぶつかっても

※頑張れよ 負けるなよ
歯を食いしばって僕等は生きてる
振り向くな 前を向け
小さな命を僕等燃やしてる※

もうすぐ此処を 出て行く君に
さよならじゃなく この歌をうたう
一緒に笑った 共に走った
全力だった あの季節を

忘れやしない 捨てたりしない
迫りくる明日に何を見つける

(※くり返し×2)

もうすぐ此処を旅立つ君に
さよならじゃなく この歌を贈る


2.最後の一球

作詞:海北大輔
作曲:海北大輔

入道雲の下 バスが来るのを待ってる君に
伝えたい事があるんだ
不意に止まった蝉時雨

揺れる陽炎 次に会えるのはいつだろう
バスよどうか どうかほんの少し
夏の終わりを待ってくれ

輝き溢れた季節と君に
言えなかったさよなら

今 サイレンが鳴る

たった一度 君と追いかけた夢が
たった一つ 僕の胸を張れる事

遠ざかれば遠ざかる程に
眩しくなった

夕闇迫る午後
あれからどれくらいたったんだろう
面影亡くした町並み
あの夏の欠片も見えない

揺れる心と 果たせずにいた約束
懐かしくて 照れくさくて
あの日の様にバスを待った

年をとるのに精一杯すぎて
言えなかったさよなら

今 サイレンが鳴る

たった一度 君と語りあった夜が
たった一つ 僕の胸を締め付ける

遠ざかって遠ざかり過ぎて
忘れていたよ

たった一度 君と追いかけた夢が
たった一つ 僕の胸を張れる事

出口のない こんな時代でも
いつだって 少年は 輝いている


3.26

作詞:海北大輔
作曲:LOST IN TIME

眠る街を映す 嘘に覆われた雲
境目の見えない 真夜中の零時
心の通わない 四角い森の中
羽を折ったカラスが 息を潜めてる

煙る空の色は 熱の無い鈍色
選ぶ事の出来る 檻の中の自由
灯りに群がった 蛾の様な人ごみを
ひたすら掻き分けて 君を探してた

強く握りしめた
その手が答えならば
ここから君を連れて
今すぐこの街を出よう

涙を拭きなよ さぁ走り出そう
僕等は輝く 未だ見ぬ世界で

指先から伝う 君の温もりが
目を醒ましたカラスの 夢に火を燈す
動き出した世界と 真新しい風が
刻み出した時間は 君を求めてる

消える暗闇の中で
螺旋が交わる

涙は捨てなよ 明日は夢じゃない
掴んだその手を もう離さない
僕等の未来は 僕等が作ろう


4.車輪の下

作詞:海北大輔
作曲:海北大輔

いつからだろう 平気で嘘をつけるように
いつからだろう 全部人のせいにして
いつからだろう 言い訳ばかり上手くなる
いつからだろう そんな毎日に馴染んでた

腐る程ある愛の歌で
あの争いが止められるのかい?
勝ちが全てのこんな時代に
悔しいが今の僕は無力だ

吐き出して 吐き出して
吐き出して 吐き出しても
届かない 届かない
届かない 君の胸に

もっと強くなりたい

いつからだろう 希望を見つけられない日々
いつからだろう 陰口ばかり叩くように
いつからだろう 自分ばかりが可愛くて
いつからだろう 卑怯者になったのは

狂う世界の車輪の下で
青い心は踏みにじられて
勝ち負けよりも大事なものが
泥にまみれて泣き叫んでる

※聞こえるか 聞こえるか
聞こえるか 聞こえてるだろ?
この声が この声が
この声が 君の胸に※

それでも信じたい

明日を知らない僕等は
古い轍の向こう側にまだ夢を見てる

(※くり返し)

吐き出して 吐き出して
吐き出して 吐き出しても
届いてくれ 届いてくれ 君の胸に

もっと強くなりたい


5.翔び魚

作詞:海北大輔
作曲:海北大輔

夢を泳ぐ魚に 僕はなりたかった
嘘にもがく毎日 息継ぎを忘れた

君の鼓動を聴きながら
何もかも捨ててしまえたら
君の涙拭いながら
今すぐ歌が歌えたら

あの空の向こう側
飛び立つ日が来ると
信じて止まなかった
夢はもう此処にない

夢を泳ぐ魚に 僕はなりたかった
嘘に溺れる日々に 手足も痺れてきた

君の吐息に目を閉じて
何もかも忘れられたなら
君の言葉紡ぎながら
今すぐ歌が歌えたら

あの空の向こう側
飛び立つ日が来る事
信じて止まなかった
夢はもう此処にない

夢を泳ぐ魚に 僕はなりたかった
夢を泳ぐ魚に


6.カッターナイフ

作詞:海北大輔
作曲:海北大輔

カッターナイフを手に取って
私はあの娘を呼びました
信じていたのに裏切られ
許さない事に決めました

どうやら私はあの人と
仲直り出来そうにありません

ごめんなさいが届かない
ごめんなさいが届かない
ごめんなさいが届かない
わたしはあの娘にもう届かない

100円ライターで火付けて
私は家を飛び出しました
成績悪くて叱られて
何もかも嫌になりました

どうやら私はあの人は
許してもらえそうにありません

ごめんなさいが届かない
ごめんなさいが届かない
ごめんなさいが届かない
私は誰に謝ろう


7.然様ならば

作詞:海北大輔
作曲:海北大輔

昨日までの事を全て
忘れる訳じゃないから
黙って手を振るだけ
そっと見送るよ

流れる景色に
賑やかだった日々を重ね合わせて
心に仕舞うよ
再び出会うその時まで

さようならば さようならば
薄紅色に染まる思い出

さようならば さようならば
君の幸せを願う

昨日までの事を全て
背負って明日へ向かうから
決して涙見せはしないよ
本当は少し寂しいけど

流れる月日に
語り合った希望の全て忘れないと
心に誓うよ
再び出会う事が無くても

さようならば さようならば
立ち止まらずにいざ行くがいい

さようならば さようならば
振り返らずにそれぞれの道へ

さようならば さようならば
吹雪く桜のその儚さよ

さようならば 然様ならば
君の幸せを願う


8.雨が上がって

作詞:海北大輔
作曲:海北大輔

雨が上がって 忘れ去られた
傘みたいな そんな気分さ
雨が上がって 幸せな筈なのに

雪が溶けて 形の崩れた
雪だるまのような気分さ
春になって 幸せな筈なのに

何故だろう 言いたい事や
気持ちが溢れてるのに
どこかで怖がっている
自分自身を 追い出せない

夏休みの ど真ん中の
日曜日みたい そんな気分さ
休日だから 幸せな筈なのに

お金を稼いで 都会で暮らす
ぬかるむ様な 泥道もない
便利だから 有り難い筈なのに

育てもせず 殺しもせず
スーパーに行って 豚肉買った
生き物だから 有り難い筈なのに

何故だろう 悲しい事件や
ニュースが 溢れてるのに
どこかで他人事の
自分自身が 笑っている

僕の育った 小さな町へ
いつか帰ろう きっと帰ろう
田舎なんて 嫌いだった筈なのに


9.されど犬走る

作詞:海北大輔
作曲:海北大輔

信号が変わったのをまた見逃して
待ちぼうけ躓いた日曜日
陽なたぼっこしたいつもの公園で
放った犬は あ〜 帰って来ない

こんなに空は晴れやかなのに
財布も心も空っぽだよ どうして

忘れてしまおう あいつのことなんて

振り回されるのに慣れてはいたけど
まるでいつかのあの娘みたいだな
ついて来いよと突っ走っては強がって
振り返ってみれば あ〜 誰もいない

お天道様も僕を笑うよ
背中丸めてとぼとぼ帰り道

忘れてしまおう あの娘の事なんて

靴紐切れてた されど犬は走る

踏んだり蹴ったり 泣きっ面に蜂
涙を誘う夕方五時の鐘
明日こそはと少しだけ前を向いて
家に着いたら あ〜 帰ってきてた

何してたんだよ 僕をほったらかしにして
何してたんだろう されど犬は走る


10.背中のバラッド

作詞:海北大輔
作曲:海北大輔

正しいのか 間違ってるのか
何処から来て何処へ向かうのか
何一つ 答えの出ない
無気力なまでの時代だからこそ

なぁ親父よ
いつかみたいにブン殴ってくれないか
このままじゃぁ俺はあんたを越えられるねぇ

なぁ親父よ
いつかみたいに背中で語ってくれないか
いつまでたっても俺の答えであってくれ

会社のため 家族の為に
下げたくもねぇ頭下げて
吊り革に 揺られて眠る
無様なまでの後ろ姿

なぁ親父よ
いつかみたいに自慢話してくれないか
このままじゃぁ俺はあんたを語れねぇ

なぁ親父よ
いつかみたいにキャッチボールしてぇな
いつまでたっても俺のボールを受け止めてくれ

面と向かっちゃ 照れ臭過ぎる
小さく見えた
あんたの背中を向かって呟いた「ありがとう」

なぁ親父よ
悔しいが俺はまだ半人前だ
このままじゃぁ俺はあんたを越えられねぇ

なぁ親父よ
いつかみたいに背中で語ってくれないか
未来の俺が あんたの様な答えになる為に


11.鼓動

作詞:海北大輔・大岡源一郎
作曲:海北大輔・大岡源一郎

何も持たずに たった一人で
君は立っている そこに立っている
笑ってるのに 涙流して
君は立っている そこに立っている

この街が君を そんな風に
悲しみの色に 染めてしまったのか

耳を塞いだまま 僕の歌が聴こえますか
後ろを向いたまま 明日の光など見えますか

信じたいのに 信じてたのに
君は立っている そこに立っている

終わりはしないと 胸の奥で
叫んでる君の夢は死んでなんかいない

耳を塞いだまま 僕の歌が聴こえますか
後ろを向いたまま 明日の光など見えますか


12.さぁ旅を始めよう

作詞:海北大輔
作曲:海北大輔

さぁ 旅を始めよう
優しい歌を 捨てよう
時に誰かを 傷付けながら

さぁ 旅を始めよう
悲しい歌を 捨てよう
時に誰かに 傷付きながら

君の住む町に 帰る為に
いつか未来に 託す為に

さぁ 旅を始めよう
優しい歌を 歌おう
時に誰かと 手を取りながら


13.告白

作詞:海北大輔
作曲:海北大輔

君がこの歌を聴いた時
どう思うか不安になった
きっと今の僕自身の事
誰よりも僕が分からないから

それでも僕は 歌が歌いたい
今ある全ての 思いを託して

迷路の出口は 君の笑顔だった
音色の理由は 君の涙だった

君にこの歌を歌う時
どんな景色に出逢えるだろ
きっと見た事もないような
場所へと君を連れて行くから

だからこそ僕は 歌が歌いたい
目の前のあなたに 思いを預けて

迷路の出口は 君と出逢えた事
音色の理由は 君を愛せた事

それでも僕は 歌が歌うよ
あらゆる嘘から 君を守るよ

迷路の出口は 君の笑顔だった
音色の理由は 君の涙だった

迷路の出口は また新たな入口で
それでも答えは 君の笑顔だった

喜びも 悲しみも 全て 決して捨てるな


14.まだ故郷へは帰れない

作詞:海北大輔
作曲:海北大輔

何にも知らない事が
こんなにも悲しいなんて
知らずにいたその事こそが
僕は悲しい

何もいらないとただ
こんなにも願ったところで
静かな日々はなお残酷に
時を刻む

まだ間に合うだろか
取り戻せるだろか
真っ白な息を吐きながら
一人夜明を待つ

事実を知った今
少年には戻れない

誰にも言えない事が
こんなにも苦しいなんて
誰より君はただその事に
気付いていたんだな

何もかも手に入れたくて
がむしゃらに夢を追う日々に
失くした物は輝く汗と
夢そのもの

まだ進めるだろと
辿りつけるだろと
忘れかけてた君の声が
遠く背中を押す

君を残したまま
故郷へは帰れない

夕焼け小やけ 折れそな心
背中合わせの 影法師二つ

事実を知った今
少年には戻れない

君を残したまま
故郷へは帰れない